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低用量ピルには、保険適用外のピルと保険適用されるピルがあります。保険適用外のピルは自費診療の経口避妊薬ピルで、保険適用されるピルは治療薬のピルとなります。保険適用ピルは女性の生理痛、過多月経、月経前症候群、子宮内膜症の症状軽減、等の治療に使用されます。治療効果の得られる有益な低用量ピルですが、不正出血、嘔気・嘔吐、血栓症などの副作用もあり、用法・容量、メリット・デメリットをよく理解して利用することが大切です。
日本は国民皆保険制度のため、自費と保険を明確に区別して取り扱います。低用量ピルも同様に、自費ピルと保険ピルに、厳密に区別して使用されています。生理日の移動、PMS(月経前症候群)の改善、悪性腫瘍(卵巣がん・子宮体がん・大腸がん)のリスク低下などの様々な副効用もありますが、同時にピルには副作用もあります。メリットとデメリットの知識が必要です。
前述したように、低用量ピルは、自費診療の経口避妊薬ピルと保険診療の治療薬ピルとの2種類に分類されます。日本が皆保険制度を採用していることから起こることで、外国では1種類の低用量ピルとして取り扱われています。
産婦人科領域では、保険適応外の経口避妊薬ピルはOC、保険適用ピルはLEPとよばれ、両者を合わせて女性ホルモン剤をOC・LEP(オーシーレップ)と呼んでいます。
OC=oral contraceptive(経口避妊薬)
LEP=low dose estrogen-progestin(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)
[参考文献]「OC・LEPガイドライン2020年度版」公益社団法人 日本産科婦人科学会/一般社団法人 日本女性医学学会 編集
避妊目的で処方される避妊薬ピル(OC)は保険適用外で自費でのお支払いとなります。月経困難症や子宮内膜症などでお悩みの方が医療機関にて診察や検査を受けた結果、医師が治療を目的としてピルを処方する場合に於いては保険適用となります。当院で治療薬ピル(LEP)処方をご希望の方は、お電話かWEB受付にて診察のご予約をお取りください。
製品名 | 錠数 | 服用開始日 | 配合パターン (1周期あたりの総量mg) 相性 | 相性 | ||
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エストロゲン | プロゲスチン | |||||
自費OC | ||||||
シンフェーズT28錠 | 28 | Sundayスタート | EE=0.735 | NET=15.0 | 三相性 | |
アンジュ21錠 アンジュ28錠 | 21/28 | Day1スタート | EE=0.680 | LNG=1.925 | ||
トリキュラー21錠 トリキュラー28錠 | 21/28 | Day1スタート | EE=0.680 | LNG=1.925 | ||
ラベルフィーユ21錠 ラベルフィーユ28錠 | 21/28 | Day1スタート | EE=0.680 | LNG=1.925 | ||
マーベロン21錠 マーベロン28錠 | 21/28 | Day1スタート | EE=0.630 | DSG=3.15 | 一相性 | |
ファボワール21錠 ファボワール28錠 | 21/28 | Day1スタート | EE=0.630 | DSG=3.15 | ||
保険LEP | ||||||
ルナベル配合錠LD ルナベル配合錠ULD | 21 | Day1~5スタート | EE=0.735 EE=0.420 | NET=21.0 NET=21.0 | ||
フリウェル配合錠LD フリウェル配合錠ULD | 21 | Day1~5スタート | EE=0.735 EE=0.420 | NET=21.0 NET=21.0 | ||
ヤーズ配合錠 | 28 | Day1スタート | EE=0.480(24日間) EE=2.4(120日間) | DRSP=72.0(24日間) DRSP=360(120日間) | ||
ヤーズフレックス配合錠 | 28 | Day1スタート | EE=0.480 | DRSP=72.0 | ||
ジェミーナ配合錠 | 21/28 | Day1~5スタート | EE=0.420 | LNG=1.89 |
保険適応ピルにはルナベル、フリウェル(ルナベルの後発品)などの種類があります。ヤーズフレックスなど120日間の連続服用により、月経回数を減らすことができるタイプもあり、月経回数が減るため、月経に伴う諸症状の減少が期待出来ます。いろいろと種類がありますので、医師と相談してご自身のお体に合ったピルを服用することが重要です。服用に関してご心配やご不安な点は、お気軽にご相談ください。
月経困難症、子宮内膜症性疼痛、過多月経、等の治療を目的として服用する低用量ピルには、保険が適用されます。そのような症状のある方は、予約を入れて医療機関や産婦人科クリニックにご来院ください。問診、診察、検査の結果で、医師が対象となる病気の診断をして、治療目的に低用量ピルの投与が適切と判断した場合に、低用量ピルは保険適用のピルとして処方されます。服用方法も安心していただけるようにご説明しております。また、ホームページでも解説をさせて頂いております。
避妊という病気ではないことに使用されるので保険適用外となり全額自費となります。
経口避妊剤ピルは、きちんと内服することで、排卵と着床を抑え、性交後の射精による精子の膣内への侵入を減らして妊娠率を下げることができます。
ピルには様々な効能がありますが、不正出血、吐き気などの副作用もあります。ピルの用法・用量とメリット・デメリットをきちんと理解して服用することが重要です。
保険治療薬ピル(LEP)は、月経困難症や子宮内膜症に伴う疼痛の改善、等は保険適応となりますが、それ以外にも期待できる副効用があります。
低用量ホルモン剤が子宮内膜の増殖を抑制するので、過多月経、貧血の改善が期待できます。
月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)にもピルは有効と言われています。PMSやPMDDの原因の詳細は不明ですが、PMDDの薬物療法として選択的セロトニン受容体阻害剤が有効で、ドロスピレノン含有のピルはPMDDを軽減して有効といわれています。
[略語]
月経前症候群(PMS=Premenstrual Syndrome)
月経前不快気分障害(PMDD=Premenstrual Dysphoric Disorder )
ピルの服用によって排卵機能が抑制されるため、卵巣ガン発症のリスクを下げるといわれています。服用期間が長くなると卵巣がんのリスクはより低下するともいわれています。
子宮内膜細胞は、エストロゲンの作用で増殖しますが、プロゲスチンはその効果に拮抗するため、子宮体癌のリスクを低下させると考えられています。服用期間が長くなると、子宮体ガンのリスクはより減少します。ピルの服用中止後も体癌リスクの低下効果の持続が期待できます。
エストロゲンの投与が大腸癌リスクを低下させることが知られていますが、大腸がんリスク低下の正確な機序は不明です。
ホルモンバランスの調整によりニキビ、肌荒れが改善されることがあります。逆にピルが身体に合わない時は、肌荒れが生じる事もあります。
ピルを服用することでホルモンバランスを調節して、女性の社会生活に合わせて、生理予定日を変更し、生理日を移動することができます。
ピルには副作用があります。服用を継続することで改善されるマイナートラブルの他に、重篤な副作用として動静脈血栓塞栓症については確実な知識を持って服用することが必要です
主なものとして、不正子宮出血(3.8%)、悪心(3.4%)、乳房痛(1.1%)、嘔吐(0.9%)、頭痛(0.7%)、等があります。
ピル服用による副作用で注意しなければならないものに、重大な副作用として動静脈血栓塞栓症があります。正確な発症率は不明です。
血栓症が疑われる症状として、下肢の急激な疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、突然の息切れ、胸痛、頭痛、四肢の脱力・麻痺、言語障害、急性の視力障害、嘔気、嘔吐等があります。症状が疑われる時は服用を中止することが大切です。ピル内服後3か月以内は特に注意が必要です。
動脈血栓症は動脈に血栓が詰まる病気で、心筋梗塞、脳梗塞につながる病気です。
静脈血栓症は足の静脈に血栓が詰まって深部静脈血栓症を発症し、血栓が肺に塞栓して肺塞栓症になることがあります。
ピル服用中に、急激に体重増加した場合、ふくらはぎに痛みなどの症状がある場合には血栓症を疑って、服用をストップして専門医を受診してください。
・ピルの服用が乳がんの発症リスクを増加させるかどうかは不明ですが、現在乳がんである女性にはピル投与は禁忌です。乳がんの家族歴を有する女性には慎重投与が必要です。
・5年以上の長期的にピルを服用すると、わずかに子宮頸がんのリスクが上昇する可能性があります。ピルを服用することで、HPVウィルスの排除率が低下することからHPV持続感染のリスクが高まることが原因と考えられています。ピルの服用有無に関わらず、定期的に子宮頸がん検診、婦人科検診、乳がん検診を受けることをおすすめしています。
ピルとはもともと丸薬(pill)のことです。経口避妊薬として丸い薬が使用されたため、経口避妊薬をピルと言うようになりました。
ピルは最初、避妊薬ピルとして使用されていました。ところが、避妊薬ピルの服用によって、生理痛の改善、月経血の減少、月経症候群の改善、等の副効用があることが分かってきました。この副効用が病気の治療薬となり、治療薬としてのピルが使用されるようになり保険適用ピルになりました。今では、避妊薬ピルと保険適用ピルの2種類のピルが販売されています。
日本が国民皆保険制度を採用しているからです。自費と保険をきちんと区別することから2種類のピルに分類されています。
保険適応ピルは、排卵抑制作用と子宮内膜増殖抑制作用によって、プロスタグランジン等の過剰抑制を抑えて子宮収縮運動を抑制し、月経困難症や子宮内膜症における疼痛の症状を軽減すると考えられています。
同じところは、ピルの成分が、どちらも卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の合剤ということです。違いは自由診療か、保険診療かの違いです。
できません。治療目的でのピルは、日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確率されていないためです。
例えば、コンドーム、黄体ホルモン放出IUS(ミレーナ)、避妊リング、膣外射精、膣内洗浄、オギノ式避妊法(安全日確認、タイミング法)、等があります。
できません。コンドームを併用することをおすすめします。
はい、成分が同じですので、効果はあります。
パートナーと本音で話し合い、ご両親や経験のある知人の考えや意見を取り入れて、2人が納得できる結論を導きだすことが大切です。妊娠の続行ができない時は、初期中絶と中絶手術では手術方法が異なります。
ご予約・ご相談はお電話で
日帰りでの中絶手術も可能
TEL.03-3408-5526
Hitoshi Tateyama
資格医 | 麻酔科標榜医 | 母体保護法指定医
当院は完全予約制です。
問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
このホームページが、あなたの不安な気持ちを少しでもやわらげるための一助となることを願ってやみません。