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子宮外妊娠とは、受精卵が子宮以外の部位に着床した妊娠のことです。全妊娠の0.5~1%の割合で生じます。子宮外妊娠の着床部位は卵管妊娠が95%以上を占めます。赤ちゃんは子宮外の着床では育つことはできず、少量の不正性器出血、腹痛を伴う異常妊娠となります。卵管流産・卵管破裂による出血でショック症状になる前に早く診断して受診・処置をすることが必要です。異所性妊娠とは、受精卵が正常な子宮内膜以外の部位に着床した妊娠のことです。
「異所性妊娠」は「子宮外妊娠」よりも広い概念です。両者の病態について解説いたします。
子宮外妊娠と異所性妊娠の違いについて、その歴史的背景を踏まえて簡単に解説いたします。英語では子宮外妊娠はextra-uterine pregnancyと表記され、異所性妊娠はectopic pregnancyと表記されます。
正常妊娠とは受精卵が正常な子宮内膜に着床した妊娠のことを言います。
異所性妊娠とは受精卵が正常な子宮内膜以外に着床した妊娠のことを言います。
子宮外妊娠とは受精卵が子宮外に着床した妊娠のことを言います。
正常妊娠(正所性妊娠) 99% | 受精卵が正常な子宮内膜に妊娠 |
異所性妊娠 1% | 子宮内の異所性妊娠 2% |
子宮外の異所性妊娠(子宮外妊娠) 98% |
[注] 子宮外妊娠の原因
欧米の19世紀の医学論文にはectopic pregnancyの語はみられません。
1950年~1970年にかけて、extra-uterine pregnancyとectopic pregnancyの意味の違いについてと、extra-uterine pregnancy ではなくectopic pregnancyを使用すべきことがしきりに説かれています。
1980年代以降になるとectopic pregnancyの解説のみとなります。
日本では1970年代に異所性妊娠という用語の妥当性が明確に記されています。子宮外という概念でとらえられていた疾患が、より厳密な診断が可能となるにつれ間質部妊娠、副角妊娠などを含めてectopic pregnancyと表現されるようになりました。
2009年に「異所性妊娠」に変更することが、日本産科婦人科学会での統一見解(2009年12月)とされています。
欧米で1980年代以降はectopic pregnancyの用語のみが使われるようになったことにより、日本でも、子宮外妊娠(extra-uterine pregnancy)ではなく、異所性妊娠(ectopic pregnancy)の用語が使われるようになりました。一般的には子宮外妊娠の方がなじみやすいのですが英語表記の日本語訳では異所性妊娠となるようです。
(注)日本産科婦人科学会第66回学術講演会(2014年)「異所性妊娠」を参照しました。
(注)用語は「産科婦人科用語集・用語解説集」日本産科婦人科学会編・改訂第4版2018年から引用させて頂きました。
(注)日本医科大学多摩永山病院女性診療科「子宮外妊娠(異所性妊娠)」を参照しました。
尿妊娠検査が陽性で、超音波検査では子宮内に胎嚢が見えないときは、妊娠週数を考慮して、子宮外妊娠の可能性を考える必要があります。月経予定日から1週間~2週間たっても生理がなく尿検査で陽性になったら、出産に関わらず早めに病医院の婦人科・産婦人科を受診して胎児の妊娠状態を確認することが大切です。
正常な妊娠では卵管膨大部で受精した受精卵が正常に子宮内膜まで移送されます。この移送が正常に行われないこと、と早く着床が起こることが子宮外妊娠の一番多い原因といわれています。即ち、「受精卵の移送障害」と「受精卵の早期着床」が子宮外妊娠の原因です。子宮外妊娠の95%は卵管・卵管膨大部で起こります。それ以外に、お腹の腹腔妊娠、卵巣妊娠、頚管妊娠、帝王切開瘢痕部妊娠etcがあります。
卵管の状態が、炎症などによって癒着している、卵管が狭くなっているなどの場合に卵管の通りが悪くなります。その原因として、クラミジア感染の病気や、子宮内膜症による卵管の炎症、不妊治療における胚移植の手術後、腹部手術の術後、過去の子宮外妊娠の既往、過去に卵管の疾患があった場合などに頻度が高まることがわかっています。原因がはっきりとわからないケースもあります。
[注] 子宮外妊娠の原因
子宮外妊娠の最初の症状としては、軽度の下腹痛、少量の性器出血があります。これが、少量の不正出血を伴う強い下腹部痛になり、血液hCGが2000IU/L以上で子宮内に胎嚢が確認されず、ダグラス窩エコーフリースペースが確認されれば、ほぼ子宮外妊娠として、すぐに処置の相談に入る必要があります。
妊娠7週~妊娠8週以降になると胎嚢が増大して破裂し、腹腔内出血による循環虚脱・低血圧・頻脈・発汗・悪心・意識障害のショック症状となります。
母体に「ショック状態」の危険性が生じる前に発見して、治療をすることが重要です。
子宮外妊娠の治療法は待機療法、薬物療法、手術療法があります。特殊な治療として動脈塞栓術があります。
(注)青森臨産婦誌・「子宮温存が可能であった子宮頸管妊娠の1例」2010年・第25巻第2号:を引用させていただきました。
(注)日本産科婦人科学会第66回学術講演会「異所性妊娠」を参照いたしました。
当院の子宮外妊娠の取り扱いは他の病医院のそれと同じです。
[注] 子宮外妊娠の治療
[注] 人工妊娠中絶手術と費用
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Hitoshi Tateyama
資格医 | 麻酔科標榜医 | 母体保護法指定医
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問診や各種相談は、個室で行っているため、ほかの患者さんに診療内容を知られることもありません。
来院後、ほとんどお待ちいただくことなく診療、検査を受けられます。
ささいなことも、どうぞご遠慮なくご相談ください。
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